【尾道市】作るのに3日かかる優しい食パンと賞味期限2日のチーズケーキが人気!向島のパン屋「かぎしっぽ」
向島にある「かぎしっぽ」。猫のしっぽがくるんとしている可愛い看板が目印のパン屋さんです。
向島の尾道高等学校の裏手、中心部から少し外れたところにあります。店名のかぎしっぽの由来は、家の猫がかぎしっぽ(尾の先が曲がっていたり丸まっていたりする)だったことと、かぎしっぽが幸福をひっかけるという意味があることからなんだそう。
取材日はお昼過ぎに伺ったのですが、この日はほとんど売り切れていて商品がありませんでした。売れ行きは日によるとのことでしたが、確実に買うには早めの来店かお取り置きをおすすめします。
一番人気だという多加水低温発酵食パン(写真左)と雑穀バゲット(写真右)を買いました。多加水低温発酵食パンは水を限界まで入れて作った、他とは全く違うソフトな口当たりの食パン。このパンで作る旬限定フルーツサンドも好評です。なんとこの食パン、世に出るまで3日もかかる、普通のパン屋さんではあまりしないであろう手間と時間をかけて作られているそうです!!
最近では東尾道にある「ええじゃん尾道 尾道店」でも販売されています。こちら買える商品は日によって異なります。この日は多加水低温熟成食パンが多く並んでいました。
かぎしっぽのもう一つ大人気商品が、チーズケーキ(写真中央)です。向島の店舗とええじゃん尾道の冷蔵コーナーにあります。実はこのチーズケーキ、1か月で700本も売れるほどの人気っぷりなんだそう! そして賞味期限が2日なのにもかかわらず、補充の際にはほぼなくなっているというので、店主さんは嬉しい想定外だと驚かれていました。
パン屋なのに人が少ない場所にあるのは何故か、その理由を聞いてみました。約5年前、どこで店を開こうかと迷ったときに、近くにある人気のナポリピッツァ認定店Pizzeria Felixの料理を食べて、前菜から美味しさに衝撃を受けたという。そこで「美味しいモノがあれば人は来る。美味しいモノで人を呼び込めばいい。」と確信を持てたことがキッカケだと話してくださいました。そして、もともと実家があった向島の現場所に店を出すことを決意。現在では地元の常連さんも多く、遠方から来るお客様もいて賑わっています。
実は店主の坂井さん、経歴が色々とすごいんです!! しかし経歴でパンを買われるのが嫌だと伏せているらしいです。今まで色々されてきた繋がりで、尾道ジンジャーエールを作ったり、ええじゃん尾道に出品したり、イベントにも精力的に出店されたり、、、話を聞けば聞くほど「つながり」とその循環を大切に、そして行動に起こされている方でした。こんなアツい人が作るパンは美味しいに決まってますー!!
雑穀バゲットを焼いて食べてみました。やわらかいバゲットでふわっと雑穀の甘い香りがして美味しかったです。取材時には「これをストックしておいて、食べる瞬間が楽しみなんです~!」と言って一度に何本も買っていくお客様がいて、とても愛されているパン屋なんだなという光景を目の当たりにしました。向島のパン屋「かぎしっぽ」、明日のパンにいかがでしょうか。是非行ってみてくださいね。
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